証券口座の開設が完了したらまずは1銘柄現物株を購入して日々の値動きを観察してみることから始めるとよいでしょう。
買うタイミングやどの銘柄を選ぶかはリターンを求める上では非常に重要なんですが、勉強だと思って気に入った会社を買うのがよいと思います。
とはいえ、買ってすぐに潰れてしまっても困りますので、潰れそうにない会社を安い株価で買うというのが重要です。
潰れそうにない会社ってどんな会社かというと、ズバリ!①借金が殆どなくて②現金をたくさん持っていて、③毎年安定した利益を出している会社で、④この先も事業内容が陳腐化することなく続いて行くことが予想される会社です。
安い株価で買えばよいといっても株価の絶対的な安さが安ければ良いというわけではなく、持っている資産に対して割安だとか、毎年の利益に対して割安だとかを考えます。私は毎年の利益に対して割安かどうかという指標のPERである程度割安かどうかを判断します。
PERは株価収益率といって株価を1株当りの純利益で割った指標で、業種にもよりますが、15倍を下回ると割安、15倍〜20倍は普通、20倍以上は割高みたいな感じで考えるといいかと思います。
まぁ、株主優待が充実しているとか人気の会社や成長力のある(と思われている)会社は常に20倍以上だったり、しますから、一概には言えませんがPER15倍ってのが一つの目安にはなるかと思います。
さて、じゃあどうやってこういった条件の会社を選べばよいかというと、いろいろなやり方はあると思いますけど、一番簡単なのは証券会社が提供しているスクリーニングという機能を使う方法です。
楽天証券を例に出すと国内株式のメニューにあるスーパースクリーナーというのがそれにあたります。以下のような感じで詳細検索条件を選んで値を入力すると絞り込みされた会社の一覧が表示されますのでこの中から詳細を見ていくことになります。
この中で例としてアミューズを選択して四季報の財務情報を見ると以下のような画面になります。自己資本比率60%であり、負債の比率が40%と低いこと、有利子負債0で銀行等からの有利子負債がないこと、キャッシュ・フローの現金等では24,955百万円もの大量の現金を保有していること、業績の欄では過去3年間にきちんと利益を出していることがわかります。もともと、アーティストマネージメント事業という浮き沈みのある事業内容ですので、PERはいつも低めとなっている会社ですが、19年3月の実績PERは8.56、20年3月の予想PERは9.69と10倍を下回ってきています。
しかしながら、5月1日に20年3月期の業績について、コロナの影響で20年3月期の予想一株利益が244円から169円に下がるとの下方修正発表がありました。これで20年3月ベースのPERは2199/169=13倍となりますが、まだ割安のラインです。
今回のコロナ騒動でライブ活動が制限されている関係上、21年3月期の赤字転落は確実だと思っており、21年3月期は難しい状況ですが、コロナが収束するまでは凌げるくらいの現金余力はあると思いますので投資先としては面白いかなと思います。5月13日発表の赤字見通し発表で更に下がる可能性は大きいですが . . . 長期投資目線ではチャンスかもしれません。
と、まぁこんな感じで銘柄を選んで、買うタイミングを見極めて、これはと思った企業にまずは少額を投資してみることから始めるのがいいのではないかと思います。習うより慣れろです。
コロナの影響で株価が下がっている企業が多いので、今はチャンス到来という気がしています。
2020/05/03 (日) [株式投資入門]
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