マネックス銘柄スカウターの機能の紹介シリーズ
前回は配当画面の紹介をしましたが、今回は、マネックス銘柄スカウターのアナリスト予想の画面の紹介です。
アナリスト画面はこんな感じ↓
今回は私の大好きな会社アミューズの情報を表示しています。
そもそも、アナリスト予想とかコンセンサスってなんじゃらほいって話ですが、
会社が自分で今期の業績見通しをコミットした情報の他に、証券会社が機関投資家向けに発行するアナリストレポートに記載する業績予想がありますが、この各証券会社が発表する業績予想がアナリスト予想と呼ばれるものです。
そして、その各証券会社のアナリスト予想の平均を取ったものがコンセンサスという業績予想の数値になって業界の総意の数値として発表されているようです。
つまり、証券会社にいるアナリスト(分析家、評論家)の人たちが、その会社の将来の業績についてどのように予想しているかっていうのを集計した証券会社の総意的な業績予想を表しているのがコンセンサスの数値になります。
会社予想というのは、投資家にコミット(約束)する数値で、これは社長の正確にもよると思いますので、会社によってどのような数値を入れてくるかは個性が出てきます。
3月末締めの企業だと、5月上旬に決算短信を発表してそこで今期の業績予想(コミット値)が掲載されるわけですが、その後の6月下旬に株主総会があり、そこで役員人事の合意がなされるのが通常だと思います。
これがあまりに弱気の業績予想だと、社長が首になるかもしれません。
しかし、あまりに強気の予想をして達成できなかった場合は次回の株主総会で、吊し上げを食うかもしれません。
ということで、通常は前期よりも少し高めにセットした、安全に達成できそうな値が掲載されるのが一般的だと思われます。
しかしながら、投資家はアンパイの値ではなく真の予想をして当初会社予想値とは異なる数値を知りたがります。
例えば業績上方修正の前に株を買い、業績の上方修正後に株価が上がったところで売却して利益を得ることができれば、こんなに美味い話はないですからね。
ということで、会社の業績予想だけでは満足できない人たちにとってはアナリスト予想というのが重要となってきます。
しかし、実際はアナリスト予想が発表されただけで、株価がその数値を織り込んだ形まで変動することが多いので、この数値を使って大儲けするとかってのは難しいと思います。
むしろ、一般人に公開されるのは機関投資家が仕込んだ後だと思うので、機関投資家を出し抜くなんてことはできるわきゃありません。
なので、コンセンサスの発表で株価が大きく動いた場合には、この情報が株価に織り込まれていると判断して行動することが必要かなと思います。
コロ助の影響で会社予想が発表されていない会社が多く存在する現状においても、コンセンサスの数値は今期業績予想と来期の業績予想も発表されていますので、今期やアフターコロ助の業績をどのように証券会社が予想しているかがわかるので参考になりますね。
今回選んだアミューズは以下の通りのコンセンサスとなっています。
会社予想は白紙、コンセンサスの営業利益予想は今期100百万円、来期2970百万円と予想しているようです。
コンセンサスが発表されたのはグラフで見ると6月12日くらいのようですが、その後じわじわと上げてきているので、コンセンサス発表を株価が織り込んでいったように見えますね。
このようにコンセンサスでは今期は殆ど利益が出ないということで株価が形成されているのか、来期の回復までを織り込んでいるかはわからないので難しいところですね。
今期も来期も赤字とかだと株価は完全にそれを織り込んで暴落して、来期の次で回復する見通しがあるなら、2年くらいは漬け込んでおくっていう手もありますけど。
株式投資(短期)は業績を予想するゲームではなく、
みんなが何を予想しているかを予想するゲームだったり、
みんなが何を予想しているか予想している内容を予想するゲーム
だったりするので、短期で利益を得るのは難易度が超高いです。
なので、そんなみんなの予想に左右されることなく、ひたすらアホールドで配当と優待を楽しむのが自分の基本的なスタンスとなっております。
たまに信用使って含み損を抱えちゃったりもしてますけどw
投資は自己責任で!
でわでわ
2020/06/28 (日) [マネックス証券の銘柄スカウターの使い方]
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